障がい者が自分らしく生活していくために

出来ることに取り組んでいく

障がい者の生活というと、周囲の人が何かと手助けをしなくてはならないという事をまず考えてしまいがちです。しかし、障がい者と言っても障害の程度や出かたは様々で、出来ることがたくさんあるという方もいます。そういった方の先回りをしてすべて周りがやってしまうという事では、出来ることも出来なくなってしまいますし、機能訓練にもつながらなくなってしまいます。

もちろん生活していくうえで必要な手助けはしていかなければなりませんが、すべてをカバーするのではなく、本人ができることを見極めて、自分で取り組むという事も進めていきましょう。
それが生きがいにつながることもあります。生活のちょっとしたことから仕事につながることまで、障害があってもできること、あるからこそできることを見つけて行けるようにしたいものです。

見守りの体制を作る

障がい者が生活していくうえで、支援はどうしても必要となります。特に必要なのが見守るという事です。家族がいるうちは家族が見守ることが出来るでしょうが、一人になった時のことを考えると外部に見守りをしてくれる人が必要になることもあります。それを考えたうえで支援体制を作っていくことが、障がい者が自分らしく生活していくうえでの鍵となります。

全てに手を出すのではなく、困った時に相談できる人を作っておけるようにしましょう。施設などのスタッフはもちろんですが、地域の人とのかかわりというものも重要なものとなってきます。生活は常に続いていくものですし、地域に根差したものですから、ぜひ地域住民との交流も大切にしていきたいものです。

本当のバリアフリーは心の中に

バリアフリーというと、スロープや手すりなどといった設備面に目を向けてしまう方も多いでしょう。しかし、本当のバリアは人々の心の中にあります。障害についてよく知らない方は、障がい者に対してマイナスの感情を抱くこともあります。正体について周知していくことも、これからの社会のバリアフリーを実現していくために必要な事と言えるのではないでしょうか。

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