就労継続支援A型の採用までの流れについて

就労継続支援A型とは何か

就労継続支援A型とは、障がいや病気により一般の企業で勤務することが困難な65歳未満の方が、福祉のサポートを受けて働くことを支援するサービスです。正式に雇用契約を結んだ上で、知識や能力向上のための訓練を受けながら働くことができるため、安定的に仕事を継続できるとされています。就労継続支援A型事業所は全国で約3500ヶ所あり、利用者は約7万人です。

就労継続支援支援A型の仕事内容や賃金について

就労継続支援A型事業所では、仕事内容は一般的に勤務している人とほとんど変わりませんが、労働時間が比較的短く、賃金も少ないケースが多いとされます。仕事内容は、ビル清掃や、商品の箱詰め、車や家電の部品加工、飲食店のスタッフなど多岐にわたります。実働時間は1日4〜8時間ほど。厚生労働省の調査では、平均賃金は平成28年度で70,720円、平成29年度で74,085円と上昇傾向にあり、平成30年からは3か年計画で賃金上昇の政策を打ち出しています。

就労継続支援A型の利用方法と、事業所への採用の流れについて

1.ハローワークや役所の窓口にて申し込みを行う
求人募集を行っているA型事業所を紹介してもらい、面接など採用のための選考を受けます。事業所によっては見学会や説明会を開催しているところもあるため、気になる事業所がある際には、積極的に問い合わせを行うのが良いとされます。
2.採用内定後、役所の窓口にて利用申請を行う
役所の障がい福祉課へ、就労継続支援A型のサービス利用を申し込みます。その際に現在の生活状況など詳しく聴取されます。その上で「サービス等利用計画案」を作成し提出します。これは仕事をするにあたっての課題や本人の目標を踏まえ、最適なサービスを提供するために必ず必要なものです。指定特定相談事業者(障がい福祉サービスの利用を希望する方の支援やさまざまなケアを行う事業者)に作成方法について相談、依頼することもできます。
3.障がい福祉サービス受給者証の発行
利用申請の手続きが無事終わり、申請が認められると障がい福祉サービス受給者証が発行されます。
4.事業所での勤務開始
採用が決まった就労継続支援A型事業所と正式に雇用契約を結び、勤務開始となります。

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