就労継続支援B型について、採用までの流れを説明します

就労継続支援B型とは何か

就労継続支援B型とは、病気や障がいがあり、一般企業で働くことが難しい方が、仕事に必要な知識やノウハウを身につけるための訓練を受けることができるサービスです。雇用契約を結ばず、簡単な作業を短時間から行うことができるので、自身の体調に合わせたペースで働くことが可能です。また、年齢制限もありません。固定給ではなく、作業を行った報酬としての工賃が都度支払われる形になります。現在、就労継続支援B型事業所は全国で約1万1千ヶ所、利用者は約26万人です。

就労継続支援B型の仕事内容や賃金について

就労継続支援B型の作業内容は事業所ごとに異なりますが、商品の袋詰め、刺繍や編み物などの手芸、パンやお菓子の調理、衣類のクリーニングなど多種多様です。賃金体系も事業所によってさまざまで、1日換算という形で工賃が支払われる場合や、作業内容の成果により歩合制で支払われる場合があります。雇用契約を結ばないので、法律で決まっている最低賃金に満たないケースが多いとされます。しかしながら厚生労働省の調査では、平成27年度の平均工賃(月額)は15,033円、平成28年度は15,295円、平成29年度は15,603円と年々増加しており、各都道府県ごとにも賃金アップを目指す政策がとられています。

就労継続支援B型の利用対象者について

以下のいずれかの条件に当てはまる方が、就労継続支援B型の利用対象となります。

  • 1.就労経験はあるが、年齢や体力により一般企業で働くことが難しい方
  • 2.年齢が50歳以上の方、または障がい者基礎年金1級受給者の方
  • 3.上記の条件に合致せず、就労移行支援事業者のアセスメントを受けており働くことに対する課題があるとされる方

就労継続支援B型は、支援学校を卒業した後すぐ利用することは不可能です。一度は就労経験を積むこと、または就労移行支援事業所で就労訓練とアセスメントを受け、就労についての課題を明らかにする必要があります。

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