就労移行支援サービスにおける職業訓練とは
事業所内で行う職業訓練
身体・知的・精神障害や難病を抱えている方が仕事に就こうと考えた時に、サポートする役割を担うのが就労移行支援サービスです。利用者に対して様々なフォローをしていくのですが、その中で就労に必要な知識や技術を取得していくため行われるのが職業訓練です。
もちろん利用者によって状況は異なり、障害の特性や過去の就労状況を把握した上で個別支援計画が作成され、それを元にプログラムが組み込まれていきます。
- 知識・技能習得訓練(ビジネススキル・軽作業)
- Eラーニング(IT系)
- 在職者向け(スキルアップ)
職業訓練を受ける事には様々な意味があり、まずは朝に起きて事業所に通い、プログラムを受けていく体力をつけていきます。そして決められた作業を集中して取り組む習慣をつける、挨拶や言葉遣い、服装のマナーも覚えていきます。
その他にも読み書きや計算などの基礎学習、パソコントレーニング、コミュニケーショントレーニング等も行われます。ただ事業所によって得意分野は異なるので、プログラム内容も違ってきます。そのため自分に合ったプログラムを実施している事業所を探していく事も大切なのです。
企業での職場体験実習
事業所内での職業訓練のみならず、実際に企業を訪問したり実習を受ける事もあります。企業での職場体験実習では、色々な経験をする事で自分の得意分野を知ったり、興味がわく仕事を見つける狙いがあります。
具体的な実習例としては、例えば事務系なら電話対応業務やデータ入力、飲食店なら開店前の仕込み作業や開店準備、小売業なら商品の陳列や商品補充、そして製造業ではラインでの軽作業に取り組んだりします。
企業に出向いての実習は事業所内での訓練とはまた違う雰囲気ですが、事前に決められた日程にそって行われ、周りからのフォローも受けながら行なわれます。
働く事に対しての不安を抱えている人も、この実習を経験する事で実際に自分が働いた時のイメージが掴みやすくなります。さらに漠然とした将来の進路も、実習を受けた事で自分に向いている職業が見つけやすくなり、そこから職探しが一気に進んでいく事も考えられます。