障がいを持っているからこその配慮を
特性に合わせた指導が必要
スキルトレーニングということで障がいを持っている子供に勉強をさせようという場合、まずは一人一人の特徴をつかむということが重要になってきます。通常の勉強のカリキュラムについていけない原因を知ることがスタートです。例えば、理解するのに時間がかかるのであれば、より時間をかけて取り組むことが必要になります。また文字を読むことが困難であれば、絵を使うなどして理解しやすい状況を作っていくということも有効でしょう。どのような配慮をしていくかは、一人一人の特性をつかんでいなければできないことなのです。まずはどのような特性があるのかということを知ることから始めてみましょう。本人にこれまでかかわってきた家族などの話を聞いてみることも指導方法を考えていく助けとなります。
インプットを間違えない
障がいがある子の勉強を進めていくうえで重要になるのが、インプットの時点で間違いないようにするということでしょう。後での修正がききにくい場合が多いため、はじめの段階で間違ったことやあいまいな形の教え方をしてしまうと、後々まで響いてしまうということがあるからです。また、複数の指導者や家族の言うことがそれぞれ異なっていると、混乱を起こしてしまう場合もあります。スキルトレーニングを行っていくうえではある程度指導者同士、あるいは家族と情報を共有していくということも必要になってくると言えます。
繰り返すことが必要
一度教えたからと言ってすぐに身に付くとは限りません。特に理解しづらい障がいを持っている場合には、定着するまで繰り返し勉強し、また実践していく必要があるでしょう。ソーシャルスキルトレーニングの場合、日常生活の中でも繰り返し学んでいくということが必要になります。きちんとできた時にはしっかりほめることを繰り返していくと、身に付きやすくなります。多くの指導者や家族が継続的に良い関わり方をしていくということがソーシャルスキルトレーニングでは求められていくことになるのです。