就労継続支援B型事業所の仕事の内容について

就労継続支援B型を利用される障がい者の類型

就労継続支援B型で仕事ができる要件は、障害基礎年金1級を受給している場合だけでなく就労移行支援事業者が行うアセスメントにより就労面の課題が把握されていれば認められるとされています。
そこで身体障害や知的障害のみならず精神障害や発達障害の人も幅広く受け入れています。身体障がい者は本人の意欲があれば指導員とのコミュニケーションは容易なので、仕事の選択や取り組みは比較的スムーズに進めることができます。

知的障がい者や精神障がい者の場合には利用者本人の勤労の意思を確認することが困難なこともあり、本人に最適の仕事内容を提供するには慎重な検討が必要になります。
アスペルガーと呼ばれる広汎性発達障害については、一部を除き健常者との線引きが難しい人もいます。このような人の中には他の類型の障がい者と一緒に仕事をすることに抵抗感を示す利用者もいて、本人が充実感を得られるよう特別の配慮が必要になります。

就労継続支援B型の事業所で行われる仕事の内容

  • パン・お菓子作り
  • クリーニング作業
  • 簡単な組み立て作業
  • 袋詰めや包装
  • 価格シール貼り

就労継続支援B型の事業所では、重度の知的障がい者でもできる簡単な手作業から、ある程度の知識やスキルが必要な食品作りまで様々な仕事ができます。ティッシュペーパーの子袋を箱に詰める作業や商品の価格シール貼りなど、大がかりな機械がなくてもできる作業を企業から受注して行っている事業所が多いです。
こうした事業所は長時間黙々と単純作業をこなせる自閉症などの知的障がい者が活躍する場として重宝されています。また大型の業務用洗濯機や乾燥機を導入して、ホテルの客室用タオルや飲食店のおしぼりをクリーニングする一連の作業を請け負っている事業所もあります。

機械操作も全て利用者が行いますが、怪我の危険の伴う作業については指導員がサポートします。公共施設の一角を借りてカフェを経営し手製の珈琲やケーキを提供するところもあれば、発酵から釜焼きまでの本格的なパン焼き作業を全て請け負い、道の駅などに販売を依頼している所もあります。こうした作業は衛生面の指導が難しく、指導員の負担が大きいと言われます。
そのほかにも農地を借りて苗付け・収穫・野菜の販売まで行う農業や、バザーやフリーマーケットで売る手作りの木工品などを製作したり、アクセサリーの組み立てをする事業所もあります。パソコン操作の得意な利用者は、伝票の数字を入力したり簡単なエクセル計算などを担当することもあります。

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