就労継続支援B型事業所とは

福祉サービスの1つ

就労継続支援事業とは、一般的な事業所で就労することが困難な障がい者に対して提供される福祉サービスの1つです。大きく分けて就労継続支援A型と就労継続支援B型の2つに分かれます。障がい者に対して就労の機会を提供することはもちろん、生産活動やその他の活動の機会を通じ、能力の向上を図ります。

A型とB型の違い

A型の利用者は、一般的な事業所で雇用されることが現状困難であっても、雇用契約に基づく就労が可能とされる能力があります。そのため、事業所とは雇用契約を締結し、その契約に基づいて給料が支払われます。B型は、雇用契約に基づいた就労が困難とされる利用者が利用し、授産施設からは工賃として賃金が支払われます。いずれの施設でも利用期間は定められていません。

B型事業所の対象者は

B型事業所の利用者は、就労を通じて生産活動を行うことにより、生産の知識や能力の向上が見込まれる人を対象としています。また、過去に一般企業などで就労を行っていて、年齢や体力、障がいなどにより雇用契約を結んで働くことが困難になった人も対象です。

A型事業所と比較すると賃金はどうしても低くなる場合が多いですが、その分労働時間が短時間であることが多いです。利用するためにはいくつかの条件があり、いずれかを満たしている必要があります。たとえば、就労経験があったうえで、年齢や体力的に一般企業で就労が困難となった人や、50歳以上になった人、障がい基礎年金1級の受給者などです。そのため、特別支援学校などを卒業してそのまま利用することはできません。

B型事業所のメリットデメリット

利用者にとっては、短時間の勤務が可能なため、体力がない人など長時間の労働に向かない場合でも就労することが可能です。しかし、賃金が低いためそこがデメリットともいえます。

事業側からしても、雇用契約に基づかない就労ですので、賃金や就労時間などをある程度は自由に組むことができ、利用者に合わせた設定が可能です。しかし、あくまで就労支援を目的としている施設ですので、リハビリや訓練がメインとなっており、生産的な活動には限界があります。

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