障がいがある人が意識しておきたい対人認識
対人認識の障害がないかを自覚しよう
障がい者の中には対人認識能力が欠けてしまっていて、社会生活をする上で様々なトラブルを抱えてしまう人がいます。その認識を自分で持っていて、適切な対処をできるようになり、社会で働いている人も少なくありません。障害を持っている人にとって対人認識能力があるかどうかを客観的に見つめておくのは大切なことです。
その意識が欠けているまま社会に出ようとしてもなかなか受け入れてもらえずに苦労してしまいがちだからです。基本的に社会関係は人と人とのコミュニケーションによって作り上げられているため、対人認識を適切に行えているかが社会に順応できるかどうかを分ける重要なポイントになっています。
対人認識には自己認識が必要
対人認識をできるようにする上で何がまず必要なのかを把握しておくことは肝心です。一般的に人のことを観察して評価するときには自分の状況や考え方、価値観などと照らし合わせて比較する傾向があります。
それによってあの人は喜んでいる、悲しんでいる、イライラしているといった感情を読み取ったり、こんなことをして欲しいと思っているといった形で願望を推察したりできるようになるのです。そのため、対人認識をするためにはまず自己認識を深めなければなりません。比較対象する自分自身に対する認識が正しくできていないと、他人のことも正しく評価できないからです。
ソーシャルスキルを習得しよう
- 1.グループワークに参加してみる
- 2.ソーシャルスキルトレーニングに参加してみる
- 3.専門機関に相談してみる
基本的には自己理解が深まっていくほど対人認識能力が高まっていきます。普段から自分が物事に対してどういう感情を抱いているか、どんな認識を持っているかを意識するようにするのが大切です。その上で比較対照するためのソーシャルスキルを習得できれば対人認識能力が身につきます。
比較対照を速やかにできるようになるには実践的なトレーニングを積むことが欠かせません。グループワークを取り入れているソーシャルスキルトレーニングを受講するのが習得の近道です。自己認識についても個別指導で対応している機関があるので併せて活用を検討すると良いでしょう。