ストレスの対処方法「アサーティブコミュニケーション」と「リフレーミング」についてのお話

ストレス対処方法は、まず組織全体で原因を知ること

職場でのストレスの緩和を図るには組織での協力が必要です。なかにはストレスは個人で解消するものだと考える方もいますが、職場環境自体に問題がある場合、一人で緩和するのは難しいものです。労働契約法にも、経営者は身体上の安全を確保し配慮する必要があると定められていますから、経営者が労働環境を整えることは義務といえます。とはいうものの経営者だけでは、社員が安全に働ける労働環境は作れません。組織全体で協力していくことが大切でしょう。

それには、まず労働環境のストレスがどのように生じているのか、組織全体がストレスに気づき、解決方法を考えていく必要があります。なかにはストレスに気づかない方もいますが、些細なことでも積み重なれば精神的負担は大きくなるため注意が必要です。できるだけストレスが大きくなる前に対処できるようにしましょう。

ストレス対処方法「アサーティブコミュニケーション」

職場のストレスはさまざまなものがありますが、人間関係にストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。仕事を円滑に進めたり、より良い成果を上げるには人間関係の構築はかかせません。そのためスキルトレーニングを積極的に取り入れる職場も少なくありません。スキルトレーニングには、アサーティブコミュニケーションというストレス対処方法があります。本来アサーティブは自己主張を意味しますが、スキルトレーニングでは他者を尊重できるコミュニケーションを意味します。

アサーティブは攻撃性、消極性のような偏ったコミュニケーションと違い、中立的なものです。偏ったコミュニケーションではストレスが溜まりやすいことも多いため、このようなスキルを身につける必要があります。このスキルがあれば互いが冷静に状況や気持ちを理解し、ストレスにも対処できやすくなるでしょう。また企業内で実施することで、ストレス対処のしやすい環境を目指せます。

ストレス対処方法「リフレーミング」

物事の考え方や視点を変えることをリフレーミングといいます。これを応用すれば自身の考え方次第でストレスを対処しやすくできます。たとえばよく扱われる例として、カップに水が半分入っているという設定があります。この場合、半分も入っていると捉える人もいれば半分しか入っていないと捉える人もいるでしょう。リフレーミングでは、前者のようにポジティブな捉え方をすることが大切といわれています。

なぜならポジティブな捉え方ができれば、自身では変えることのできない環境や他者のことにおいても前向きになり、ストレスを感じにくくなるからです。リフレーミングを意識すればソーシャルスキルが上がり、それぞれの自信や意欲の向上にもつながるでしょう。また個人だけでなく企業にも良い影響を与えます。ソーシャルスキルは組織全体で取り組めば総体的なスキルを底上げし、意欲的な社員が増加します。そのような社員が増加すれば結果的に企業の生産性を上げることにもなるでしょう。

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