効果のある療育グッズの探し方について
療育グッズはできる事を増やすことができる
自閉症や発達障がいの子供を持つ保護者の方にとって、スキルトレーニングになるような療育グッズの情報はとてもありがたいものです。学校を卒業したあとの我が子の行く末を思ったとき、「一人でできること」が一つでも多ければ、将来的に作業所や事業所にお世話になるときが来ても選択の幅が広がって、居場所に困らない環境を用意してあげられる可能性が高まるからです。
実際、特別支援学校などを卒業したあとの居場所探しは切実な問題で、受け入れてくれる事業所の数が限られている以上、少しでもできることを増やしておいてあげたいと思うことは当然のことです。
療育グッズと子供の相性を理解する
自閉症や発達障がいの子供たちの状態はさまざまで、誰一人として全く同じ症状ということはありませんから、療育グッズもあるこどもには有効なものでも他の子供には見向きもされないということもあり得ます。まず大切なことは現段階で子供がどんなものに興味を示すのかということをきちんと見極める必要があります。
自閉症や発達障がいの子供たちは、一般的に好きなものにも嫌いなものにも強いこだわりを持っている場合が多く、好きなものに対しては強い集中力を発揮します。療育グッズの選び方として大切なことは「この強いこだわりを長所として捉えられるもの」を選ぶことです。たとえば音にこだわりが強いなら音に関連するグッズを用意しますし、色に強く惹きつけられているなら色に関連するグッズを探すことになります。
良い療育グッズを選んで、子供の集中力と好きな事を伸ばそう
自分の子供の趣味嗜好の方向性が分かったら、それを満足させてあげられるグッズを選ぶようにします。やはり好きなものの方が集中力も続きますので、好きなものを伸ばす方向がおすすめです。逆に苦手なものを克服するような方向での療育グッズ選びはあまりおすすめしません。
苦手を克服する前に、そのグッズを嫌いになってしまいます。適当なものが売っていなければ、特別なものでなくていいので、身近なものから導入してみます。たとえばペットボトルのふたの開閉を何度かさせるとか、色鉛筆や絵の具の中身をきちんと順番通りに並べるなどが望ましいグッズです。これは将来の就労支援にとても有利に働きます。