就労支援を利用する企業側のメリットやデメリット
求職者の就労支援のメリット
求職者が就労支援を利用するメリットは、無料で支援してもらえる点です。病気や障がいによって働いていない方が、自立をするために就職活動を行うには、それなりにコストがかかります。就労支援を活用すれば、お金をかけることなく専門的なサポートを受けることができるのでメリットが大きいといえます。家族以外の人と触れ合えるという点も、就労支援を活用するメリットの一つです。就労支援には訓練やイベントなどで他の人とコミュニケーションをとることができます。病気や障がいがあると外に出る機会が少なくなってしまうので、これは大きなメリットであると言えるでしょう。他にもリズムのある生活ができるなどのメリットがあります。
求職者の就労支援のデメリット
就労支援のデメリットは、通っている間は給与が出ない点です。さらに収入がないからといって、アルバイトなどをすることは難しいといえます。アルバイトを禁止にしている事業所が多いからです。また事業所まで通うための交通費は自己負担になっています。また就労支援に通ったからといって必ず就職できるわけではありません。事業所は訓練や相談にはのってくれますが、就職の斡旋をしているわけではないからです。
企業側のメリット・デメリット
企業側から見た就労支援のメリットは、自社の求人募集に適した障がい者を紹介してくれる点や働きやすい仕事内容や職場環境を一緒に考えてもらえる点です。また仕事のマニュアル作成などのアドバイスも受けることができます。さらに就職した後でも定着支援を行ってくれる点が、企業側にとってもメリットの一つであるといえます。定着支援は就職後7ヶ月目から3年6ヶ月目まで受けられる制度です。この定着支援の制度を活用すれば、支援機関の専門的な意見を取り入れることができるので、障がいのある人が職場定着できる確率が上がることになります。一方、企業側から見た就労支援を活用するデメリットは、障がい者の教育や他の従業員の障がい者への理解を深めるためにコストがかかる点です。