パーソナルデータを知ろう!スキルトレーニングは臨機応変でも良い

まずは相手のパーソナルデータを知ろう

相手に何かを指導する際は、相手の好みや趣味、やる気が出る分野を聞き出す事が重要です。必要書面などに書かれている特技や自己PRだけを読むだけではいけません。積極的にコミュニケーションを計りましょう。
スキルトレーニングの時間を全て指導だけの時間にする必要はありません。日常会話なども交えて、相手のパーソナルデータを知ることを目指しましょう。
また、その行為自体がコミュニケーション能力の向上に繋がるので無駄ではありません。そこで得た情報によって、許される範囲で指導方法を個別に変えることが重要です。

自分のパーソナルデータを理解しきれていない、または積極的には話したくない方もいますが、相手が不快にならない程度に積極的に情報を得る努力をする心構えが必要です。

相手によって指導方法を変える

就労定着支援や就労移行支援のスキルトレーニングを行う際は、既存のマニュアルに沿うだけではなく、「教える相手によって柔軟に言葉や指導方法を変える」という心構えも時には必要です。
例えば、「ビジネスマナー」を教える際に、相手がビジネスマナーは「なぜ、必要なのか?」という根本的なことが理解しにくい状態の方であれば、まずはビジネスマナーの必要性を丁寧に指導します。「コミュニケーションを円滑にするため」、「お互いに不快な気持ちにならない為」など相手が納得しやすい理由を説明しましょう。

人の気持ちを考えるスキルを伸ばす

また、指導方法も自己完結型になってはいけません。「自分の指導方法が確立して、それは誰にでも通じる」という慢心は良くない結果を招く傾向があります。時には、同僚や上司の意見を仰ぐようにしましょう。相手によってはどんな方法で指導しても。やる気が感じられない、積極的な意志が見えないことも少なくありませんが、そのような場合は「相手」に意見を求めましょう。

「指導法をどう変えたら、面白くなるか」、「どう変えたら、やる気が出るか」などを、一緒に考えてもらいます。
完璧な答えが出るとは限りませんが、お互いが「どうしたら良いか」と思考する行為自体が、「人の気持ちを考える」というスキルを伸ばすことにも繋がります。

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