新しい配送サービスの流れを作ったUberの歴史をみる

アプリケーションを使って車の手配をするようにしたのが始まり

アメリカ発祥の新規企業で、世界中に事業拡大しているサービス企業がUberです。どんな企業なのかというと、簡単に言えば車の配送サービスです。車の配送サービスは一般人が乗るタクシーだけでなく、企業の重役が安全とメンツを保てるように高級車ハイヤーまで連絡すれば手配できるものになります。これまでの配送サービスは電話で連絡して行うものだったのですが、スマホを使ったアプリケーションで手配できるようにした初の企業がこのUberになります。

一度は破綻するがその可能性が買われる

そんなUberの歴史というのは、創業者のカラニックが1998年に大学を中退することを決めた際に当時新しい技術だったP2P事業に対して参入することを決めて出資を募ったことが始まりになります。P2P事業というのは現在では当たり前のように行われていることですが、情報端末と他者の情報端末をつなげて情報のやり取りを行うことです。その事業の可能性を感じた事業者が出資を行いP2P事業を行う新しい企業を立ち上げましたが、残念ながら運営に支障をきたしたと複数の企業から裁判を起こされてしまい破たんすることになります。

しかし破たんしたからといって事業方針が間違っていたわけではなく、その事業の可能性を感じていた別の企業が買い取ることで多額の資金を手に入れることができたのです。そして手に入れた資金を基にレッド・スウッシュを立ち上げた際に、テック系カンファレンスル・ウェブから利用者が携帯電話を使うことでハイヤーサービスの料金を下げられるというアイディアを聞きます。その後聞いたアイディアとこれまで培ってきたノウハウを基にウーバーを作ったのが初になります。

車の配送サービスの一環として食事も提供するようになった

UberはP2P事業を利用した配送サービスは自社からタクシーやハイヤーを手配するだけでなく、車を所有している一般人も会員登録をすることで連絡を受ければ配送して、報酬をもらえるサービスも立ち上げることで一大産業として有名になります。そんなUberが車の配送サービスの可能性を広げるために、新しい事業として行ったのが食品配送サービスUber Eatsです。

世界中で使われるようになる

これはスマートフォンのアプリケーションから位置情報を取得して、近隣のお店をいくつかピックアップしそのお店のメニューを注文します。注文したメニューはお店に届いて作ってもらい、その出来た料理を自社からタクシーやハイヤーもしくは契約者の一般人の自動車や自転車で運んでもらうのです。アメリカでは肥満が社会問題になっており、これは冷凍食品などの出来合いの食品を食べる習慣が根付いているからです。

これらの食品というのは万人に好まれる味を重視しているので、どうしても味付けが濃いので便利な反面肥満につながりやすいのが欠点といえます。これを好機と見たUberが、出来合いではなく味付けがちょうどよい食品を配送サービスとしてUber Eatsを作ったのです。

Uber Eatsは日常で当たり前にものになる

このUber Eatsを作ったことによって、食品配送にはタクシーやハイヤーを手配するだけでなく会員登録をした車を所有している一般人にも配送してもらうので新しい雇用が生まれます。さらに契約したお店にも利用料金が支払われるので利益につながるだけでなく、お店を持っていないが腕に自信のある料理人もUber Eatsと契約することで、料理を作ることも可能にしているので同じように雇用を生み出しています。このように社会に循環を生み出すことで、アメリカだけでなく日本や中国など世界中に店舗を拡大しているのがUberなのです。

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