障がい者の就労支援に関する問題とは
利益が出ないと施設の継続は困難
就労継続支援A型は障がい者や難病の患者が社会との関わりを保つことを目的とした福祉サービスの一つです。障がい者や難病患者の働く場所を提供できる施設として広く普及していますが、その一方で利益を得られずに閉鎖してしまう所もあります。
就労継続支援A型は雇用契約を結んで働くシステムなので、地域ごとの最低賃金額分は給料を保証する必要があります。その反面、心身の機能に問題がある障がい者や難病患者が従事できる仕事を常に確保できるとは限りません。
仕事が得られないと利益が出せず、就労者への給料支払いも出来なくなります。福祉サービスの形を維持することが困難になり、その結果として閉鎖に至ってしまいます。
就労支援施設の閉鎖は利用者が社会から孤立する原因になる
就労継続支援A型の施設閉鎖は今まで施設を利用していた障がい者や難病患者が社会から孤立する原因になります。支援施設が受け入れられる人数には限りがあるので、新たに利用者を受け入れるのは非常に困難です。
働く意欲があっても働く場所が無いのは非常に大きなストレスになります。自分が社会から疎外されているように感じられ、遂には社会から孤立してしまうこともあり得るので早急な対処が不可欠です。
しかし、支援施設の新設は決して容易ではなく、閉鎖された施設の再開も資金面の理由で困難なのが実情になっています。
長く働くためには支援施設の選択も重要
働く意欲を損なわれないためには支援施設の選び方に注意することが大切です。同じ就労継続支援A型でも運営内容は施設によって様々です。中には施設運営が上手くいっていない所もあるので、そのような所は避けるように注意します。
支援を目的としていながら利益の追求ばかりを求めたり、施設利用者どうしを競わせて生産性を上げようとする施設は資金繰りに困っている可能性が高いので避けるのが無難です。
また、複数の施設職員にやる気が無く、欠勤や早退が頻繁に起こる所も閉鎖する可能性が高いので併せて注意します。社会との関わりを持ち、働く意欲を持ち続けるには支援施設の良し悪しを的確に判断することが重要です。