高い就労率の就労支援事業所
運営実績と就労定着率
就労支援事業所を選ぶときの重要なポイントは事業所のこれまでの実績です。その中でも一般就労への移行率は当然ですが、就労定着率が高い事業所を選ぶことをおすすめします。絶対とは言えませんが就労支援事業所の中には、利用者の就労定着率が0パーセントと言う施設も決して少なくはないからです。就労定着率は就労移行支援の利用者が就職して、最低が6ヶ月以上で最高が12ヶ月未満までの間仕事が継続した割合です。就労定着率は6段階の評価に分かれていて作成を行ったのは厚生労働省です。
出典:就労定着支援の円滑な実施について平成31年3月29日厚生労働省 社会・援護局障がい保健福祉部 障がい福祉課就労支援係
一般企業への就職者が1年間に1人も出ていない就労支援事業所は、2015年時点の調べでは就労継続支援A型では6割で、B型で8割と厚生労働省は発表しています。これは就労移行支援サービスの利用者と就労継続支援サービスの利用者を比較すると、就労移行支援サービスの利用者の方が就労する能力が高いことによるものです。このような現状から分かるのは、就労継続支援AとB型の利用者が一般就労することはかなり難しいことです。しかしこの問題に真正面から取り組む就労支援事業所もあります。
神奈川県の就労支援事業所のわくわくワーク大石は県内で常に上位の就労定着率を出し続けています。この事業所は利用者の一般就労が、どのサービスの利用でも可能にしています。比較的一般就労が困難と言われている、就労継続支援AとB型の利用者でも就労定着率は一定数を保っています。事業所を利用して就労に成功した人の中で、43パーセントにあたる人が就労継続支援AとB型の利用者です。またこの事業所は就労支援での工賃を支給しています。全国的な実情としては就労支援事業所で工賃を支給する所は殆ど存在しません。そして就労継続支援A型の場合工賃の平均月額は108.412円支給しています。またこの工賃の支払に対しても安定した10年の実績があります。就労継続支援B型の工賃はA型より少なくなりますが、やはり安定していて工賃の平均月額は41.888円です。